人口5万3千人の町で開催する「Startup Weekend」

新潟県の十日町市。人口5万3千人。自分が《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を開いたこの町で、起業家を生み、起業にチャレンジするStartup Weekend(スタートアップ・ウィークエンド、以下SW)のプレイベントを開催することになりました。

https://www.facebook.com/events/877969322347502/プレイベントの詳細は上記の告知ページをご覧いただくとして、ここではまず、自分がSWに取り組む理由から書いてみました。

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2016年6月に、新潟大学でStartup Weekendのイベントを開催したときの写真。新潟県はもちろん、埼玉県や富山県からも大学生がやってきて、起業にチャレンジしました。世界700都市以上で展開されているStartup Weekend。国や地域を超えたつながりができるのも特長のひとつです。

 

自分が「Startup Weekend」に取り組む理由

自己紹介が遅れましたが、私は西村 治久(ハルヒサ)といいます。2015年4月に十日町市の美佐島地区にある津池という集落に移住して、空き家を再生し、《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を立ち上げました。
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もともとは埼玉県出身ですが、40歳になった2011年に会社員を辞め、思い立って3年以上も全国の交流の場を旅しました。その旅の果てが十日町市であり、集大成としての住まいの形がギルドハウス十日町です。
おかげさまで楽しく1年以上が経過し、これまで国内・海外から延べ3,700人あまりの訪問を受けました。全国誌やNHKなどにも特集され、これまであるようでなかった新しい住まいの形がギルドハウス十日町にはあるようです。
そして、このギルドハウス十日町を立ち上げるにあたって、SWが自分にもたらしてくれた恩恵は計り知れません。
思い返せば2013年9月、知人を通じて日本法人の理事長を紹介され、そこで初めてSWの存在を知りました。

「米シアトル生まれで世界中に広まった、起業家を生むための、世界規模の起業家コミュニティ団体」新潟県ではまだ誰も展開していなかったんです。

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新潟大学での開催の様子。あらかじめアイデアを持ってきた人もいますが、その場のノリで発表した人もいました。ニートだろうと誰だろうと関係なく参加できるStartup Weekend。その敷居の低さや雰囲気が自分は好きです。

理事長と会ったその場で日程を決め、ものすごいスピード感で2014年4月には新潟市で初のイベントを開催するに至りました。ありがたいことに、Googleをはじめとするグローバルスポンサーや、新潟市役所、新潟県の起業支援団体からも後援をいただきました。以降も新潟県版「Startup Weekend Niigata」の代表として、コミュニティ活動を推進しています。

最初は「おもしろそうだから新潟県でやってみたい」程度だったんですけど、実際にコミュニティ活動を展開していくうちに、自身の取り組む理由がだいぶ明確になってきました。

それは、自分のためになる、ということ。

SWのコミュニティでは、すでに実績のある起業家はもちろんのこと、これから事業を起こそうとかアイデアを形にしたいという起業家精神にあふれる人たちと知り合えます。

そういう人たちとは、とくに地方で探そうとしてもなかなか会えません。もちろんどの地域にも名の知られた起業家はいるでしょう。でも自分が会いたいのは「新潟県にもこんな人がいたんだ!」という、どちらかというと潜在的な逸材です。個人的に、そっちのほうがよっぽど対等に話ができていっしょに展開しやすいことが多いんです。

自分も起業家の端くれとして、そんな人たちといろいろ共有できることに、ものすごい価値を感じます。改めて言いますが、《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》を立ち上げるにあたり、SWで得られた恩恵は計り知れません。ただの個人が、ほかの地域のSWコミュニティとつながりながら世界規模でいろいろ出来ることを実感しています。

起業家は、目の前にある自分の事業だけやっていては駄目だと思います。興味の向くまま多くの起業家と会い、頭でっかちにならず、とにかく行動を起こすべきだと考えています。なぜなら、視野や知見を広げる意味でも、他とコラボして展開するためにも。何よりも共感しあえる創業メンバーや支援者など、かけがえのない仲間を得るためにも。

 

十日町市での起業に光はあるのか

 

光はあります。それも、まばゆいほどの強烈な希望の光が。
ギルドハウス十日町には、《地方で働く》ことを模索している人たちがたくさんやってきます。なかには、都会と地方を行ったり来たりしながら、2拠点ないし多拠点で活動している人もいます。小さなこども連れの家族だったり、若夫婦や学生、会社員、ニート、フリーターなどさまざまです。ギルドハウス十日町で得られるつながりから、自らの仕事を広げたり、進路を決める人たちが後を絶ちません。
十日町市では、行政による創業支援をはじめ、地元の人たちは自分のようなよそ者を応援してくれます。現に、すてきなお店をオープンしている人もいれば、地元になかったお祭りを開催している人もいるんです。
そもそも、よそ者の自分がたった1年ほどで山奥の限界集落に年間3,000人以上が集う場を作れること、そして今回のような地元の支援を受けたイベントを開催できてしまう。それらが何よりの証拠でしょう。
まずは人のつながりが得られるような質の高い場に身を置き、行動を起こすこと。それが大事だと、都会から十日町市に移住して感じました。十日町市でのプレイベントが、みなさんにとって、つながりをつくり行動を起こす場になるよう、自分も主催者として精いっぱい努めます。
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《住み開きの古民家「ギルドハウス十日町」》。今回のプレイベント参加者はここに寝泊まりできます。地方で自らの活動を展開している個性豊かな仲間たちが、みなさんをお待ちしています。

 

次回の54時間イベントの開催を目指して

 

SWでは、本格的なイベントだと週末の金曜日から日曜日の3日間、実質的には54時間で起業にチャレンジします。でも、今回はあくまでプレイベントなので、一日でそれを体験してもらいます。

これを弾みにして、次回はぜひ3日間の本格的なイベントを十日町市で開催したいです。なぜなら初日と3日目で参加者たちの様子がだいぶ変わりますから。「アイデアの種が3日間で目に見える形になった!」「とにかく今すぐやれることがわかった」「起業って敷居の高いイメージだったけど意外とやれるもんだね」という自信がつくでしょう。はじめは「この人だいじょうぶかな」と心配していたのに、最終日の懇親会ではイベントで知り合った仲間たちと楽しそうに今後のことを語り合っていたりします。

頭のなかで漠然とアイデアをためこんでいたり、とにかく現状を変えたいとか、何かしたいけど思い切れなかった人にとって、何よりも仲間が出来て、たとえ行動におこして失敗しても価値があると経験することは、次に向けた大きな一歩になるはずです。

今回は一日限定のプレイベントと言いながらも、そうした実感を少しでも多く得られるよう準備しています。また、最大300万円の創業補助金や事業化支援を受けられる十日町市のビジネスプランコンテスト「トオコン」にもつながりますので、今回の参加者は大きな優位性を得ることでしょう。

選択肢のひとつとして地方で働いたり、起業したり、Uターン・移住を考えている人にもぜひ体験してほしいと思います。

「起業家を生む。」

自分は、SWヘッドクオーターの一員であるファシリテーターとして、ひとりでも多くの起業家を生むことによって世界を変えていく、その総意を遵守しつつ、個人的な目的も含め、楽しんで取り組んでいます。

まずはいっしょに、勇気を出して、一歩を踏み出してみませんか?