みなさん、こんにちは!
この記事はJA十日町とさと記者のコラボ記事です。

 


引用:雪下人参
雪の多い新潟ならではの方法で栽培されたにんじんです。畑に植えたまま雪の下で冬を越すことにより、味がマイルドで甘く、にんじん特有の青臭さが少ない歯切れの良いにんじんが収穫されます。-新潟県HPより

 

雪下野菜はなぜ甘い?

十日町市の特産品である「雪下人参」は、その名の通り「雪の下で低温熟成された人参」です。

 

−0.1〜0.3度という温度に晒された野菜は、自分が凍らないように糖分を出して身を守る。その糖分が雪下野菜の「甘み」を生み出している…と言われていますが、実際のところ理由は解明されてない…らしい…。特有の「えぐみ」がなくなるから甘く感じるという説もあります…。

 

雪下人参ってなんだ?

 

冒頭の通り、秋人参を雪の下で越冬させて、収穫したものが雪下人参。

雪下人参として世の中に出始めたのは30年くらい前、秋人参の収穫をする前に雪が降ってしまい春に掘り起こして食べてみたら「美味しいじゃないか!」という経緯がありました。

他にも雪中人参や雪割り人参などあるそうですが、土に埋めたまま、雪の下で越冬をした「真の雪下人参」を見分ける方法があるのです。この写真を見てください。

 

 

表面に波模様が出ているのが分かりますか?高湿度で長期間熟成された人参の繊維に水分が入りこんで模様が出てくるのです。この模様は「収穫をしてから雪室にいれた人参」には出ない模様。

水分量が多いため、痛んでしまうのも早い。雪下人参を食べるなら収穫された地域で食べるのが一番新鮮で美味しいんです。

 

雪下人参はどうやって収穫しているの?

名前から雪の下にあるのは確実。しかしながら、実際はどんな場所で育てられているのでしょう。本日は雪下人参の「試し堀り」の現場にお邪魔しました。

 

雪下人参の試し堀りは毎年2回、12月頃と2月頃に行われます。1回目の試し堀りでは形や大きさ、生育状況を見て収穫時期や出荷時期を決めます。2回目には出荷の前段階として病害の有無、市場の方を招いて現場を見てもらうPRと情報交換の場として実施されています。

 

到着したのは十日町市の旧中里村、倉俣。雪下人参の畑へ向かうために雪道を歩きます。

▲雪下人参を目指す漢の背中

 

300mほど雪道を歩くと、見えてきました。一面の銀世界。

 

 

ここの一部分を人力で掘り起こします。その深さはおよそ1.2メートル!
固くて重い雪を掘り返していきます。かなりの重労働。私も参戦しましたが地元の方の一堀りの雪の量が圧倒的に違いました。

 

 

 

天候にも恵まれ、まさにピーカン(めっちゃ晴れてる)!雪が反射板の役割を果たしてくれて、良い写真が撮れました。

 

雪下人参の生産者を増やすために…

 

こちらの雪下人参ですが、非常に人気が高く「売れる」農作物だそうです。しかしながら、生産者はまだまだ少ない。それは何故なのでしょうか。

 

「雪下人参を生産するためには「雪を扱うノウハウ」が必要、経費もかかるし、ちょっと雪が降るくらいの地域では生産はなかなか難しい。そして何よりも「秋人参を安定した品質で出荷できる農家」でなくては雪下人参は作れない。割れてしまったり、形にばらつきがあると品質に差が出てしまう。だから、雪下人参を作っている農家さんは、元々「秋人参を長年作って、熟練した技術を持っているプロ集団」なんです。だから、雪下人参を作りたいという方にはまず、秋人参の栽培をするところから勧めています。」

 

な…なんと…。つまりは、秋人参の修練度がMAXになった秋人参農家さんがクラスチェンジして「雪下人参農家」になれるわけですね…。なんだか、男の子心をくすぐられるような話を聞かせていただけました。

 

▲たしかに、均質な大きさと形をしている…!!!

 

世の中に出回っている雪下人参は様々な条件をクリアして生まれた食材なのですね。出荷は3月後半にはスタートしており、この記事をご覧になっている頃にはJA十日町の直売所、ベジぱーくにも並べられているそうです。

 

 

野菜のフルーツ化が流行っておりますが、他にも大根・白菜・キャベツとたくさんの種類があります。個人的にはカボチャが好きなのですが、「雪下カボチャ」も誰か作っているんですかね?そのうち、雪下パクチーみたいな温暖な地域が好きそうな野菜も雪の下で熟成されてしまうのでしょうか。

 

これからの雪下シリーズが楽しみです。

 

JA十日町×さと記者

広報誌「とかちゃん」の<表紙撮影>と<さと記者が行く!>のコーナーを担当しています。紙面でも是非、ご覧くださいね。撮影にご協力いただいた皆様、ありがとうございました!

 

 

 

この記事はJA十日町の広報誌「とかちゃん 4月号」とのコラボ記事です。

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大塚眞
地域を開く、地域を拓く。 十日町のことを「つまびらか」にしながら、外に大きく開いていく。 Co-lab Mediaとおかまちを通して、"地域びらき"を実践することで多くの「モノゴト」が起きれば良いなと思っています。この写真、目がイッてますね。