十日町のおかん

十日町に来たなら是非とも会ってほしい人がいる。

 

 

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十日町唯一の映画館シネマパラダイスの横、木のぬくもりが素敵な外観に緑の提灯が映える、十日町住民行きつけの居酒屋がそこにある。

中に入ると壁にたくさんのサインが並び「まいう~」でおなじみ石ちゃんが映る写真もある

厨房からいい匂いが漂ってきた。

 

 

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「チャーハン」この店一番の人気メニューだ。自家栽培の魚沼産コシヒカリと地場産の卵、自家製妻有ポークのチャーシューがたくさん入っている。最後に地元の高長醸造所の醤油で味付けをして十日町の食材がつまった自慢のチャーハンの完成だ。

 

 

カウンターに座るお客さんと親しげに話す女性、この店を切り盛りする福嶋恭子さん。

 

 

 

こぢんまりとした店内に地元のお客さんの声が飛び交い賑わっている。2010年に開店して早5年、ここまで愛される理由を探ってみる。

 

 

農家の嫁がなぜ居酒屋の店主に

実は恭子さんは農家の母ちゃん。農家が経営する直売所や定食屋は見たことはあるけれど、居酒屋はとても珍しい。恭子さん自身まさか居屋を切り盛りするようになるとは予期していなかったそうなのです。

農家の生活は畑と向き合う時間が多く社会との接点が少なく、当時恭子さんはもっと社会と繋がりを持ちたいと考えていた。そんな考えをもっていた農家のお母さんは恭子さんだけではなく、もっと活躍の場を広げていきたいと考えるお母さん達と農業生活アドバイザーとしてみんなで地場産野菜をつかった料理教室を開催するなど活動が多岐にわたるようになりました。

 

 

忘年会で事件がおきた

そんな活動的な母ちゃんたちの忘年会で事件はおこりました。お酒の席で地場産の食材を発信する場としてみんなで居酒屋をやろう!と盛り上がったのです。

しかしやはり夢のような話を現実とするのは難しかった。進めるうちに共同経営に壁が立ちはだかってしまいました。土づくりから始まりたくさんの工程がある農業はとても忙しく中には副業を抱えている人もいました。そのため店舗予定地が実家である恭子さんが店主になることになったのです。

調理師のお兄さんを引っ張り、慌ただしい開店準備を経て「ごったく」はオープンしました。

 

 

恭子さんの思い

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恭子さんが大切にしていることはお客さんに笑って帰って行ってもらうこと。カウンターに座り恭子さんに話しかけると、例え機嫌が悪くても恭子さんが話してくれる笑い話に顔がほころび店を出るときには、きっとあなたの心は穏やかになり思わず笑みがこぼれてしまうことでしょう。また、食器や内装ではなく料理そのものに満足してほしいと話す。彼女がとりわけ料理に自信をもっているのには理由がある。

 

 

地場産のこだわりの食材

恭子さんの原動力になっているのは「十日町の魅力である農作物をもっと広めたい」という一人の農家としての強い思いなのです。お店に並ぶ料理のほとんどが十日町産の食材ばかり。もちろんホカホカの白いごはんも恭子さん自らが愛情込めて育てた十日町の米ブランド魚沼産コシヒカリです。店前にある緑の提灯、これは地場産品を応援しているお店の証です。国産や地場産を使っている店舗だけがこの提灯を掲げることを許されます。また、カロリーベースで日本産食材を使っている量が半数を超えるお店で緑提灯を飾っており、使用量によって五段階にわけられています。90%以上ならば星五つなのですが、ごったくはその最高ランクである星五つを獲得しています。

 

 

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ごったくのお客さんは観光客というよりも地元の人が多い。「お母さんが作るようなご飯を地元の食材を使って提供したい。」親しみやすいメニューには居心地の良さを感じる秘密が隠されていた。もっぱらお兄さんがメニュー開発をしますが、恭子さんもサラダや米粉を使った料理などを考案しているそう。

次回作は冬に向けて「ロールキャベツ」を考えているそう。妻有ポークはもちろんのこと、米粉を使ったクリームソース系のロールキャベツが新メニューとして登場する。

是非十日町のおかんに会いにいき、心も体も温めてみてはいかがでしょうか?

 

 

参考文献

「緑提灯」http://midori-chouchin.jp/index.php

 

 

ごったく 〜越後妻有のごちそう屋〜
https://www.facebook.com/etigotumari.gottaku/