十日町市民ならだれもが知る秘湯、千年の湯の向かいにあるカフェ・・・ではなくフォトスタジオ。

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カフェだと思って顔を出すお客さんもいるほどのおしゃれな玄関の中に入ると温かい気持ちに包まれる空間が広がります。一面に飾られた写真、全てこれまでのお客さんの写真。どの被写体からも幸せな表情が写真からにじみ出ています。
「こんにちは!」奥からとても元気な声が聞こえてきた。
羽鳥宏史さん。このスタジオの社長です。


写真屋おやじの経歴

 

ここフォトスタジオハトヤ宏史さんが創業されましたが、実は三代目でもあります。実家が時計屋さんだったこともあり時計職人になるべく関西で修行を終え、十日町に戻ってきたのは23歳のころ。しかし、時代は安い時計が出回り修理をせずに使い捨てることが一般的になっており時計屋は苦しい状態でした。当時の宏史さんはいつつぶれてもおかしくない、でもつぶしてはならないという正義感を感じていたといいます。カメラのフィルムを現像する業務も一日100本ほどおこなっていましたが、こちらもデジタルカメラの普及により衰退していきました。「これじゃまずい」とデジタルの写真の仕事を引き受けるようになり、37歳のときフォトスタジオに転身しました。
お客さんが何を求めているのかを人一倍感じ取る宏史さん。お客さんが喜ぶ顔をこよなく愛しているからなのかもしれません。

 

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写真屋の敷居を低く、手軽に良い写真を撮ってもらいたい

 

ここフォトスタジオハトヤには片道1時間半以上かけて来店されるお客さんもいる。十日町市よりも写真屋さんも多いけれど、それでも通ってしまう理由を探ってみました。
フォトスタジオハトヤではお腹の中から始まり人の人生の節目を切り取っています。特別な写真を撮るからこそスタジオも特別だ。このスタジオはフレームを作成している職人さんお手製のスタジオなのです。
「本当に取りたいのは普段の表情」
写真屋というと記念写真を撮りに行く場所で、普段の写真を撮るイメージはない。しかし羽鳥さんは普段着のありのままの写真が一番日常に近い表情が現われるから面白いと言います。撮影前にはお客さんと友達のように親しくなるまで打ち合わせをします。ブライダルフォトの場合、撮影の8割が打ち合わせにかかっていると言います。カップルの共通点、特技、趣味などお客さんの普段の姿に近づいていきます。
この写真、ウェディング姿なのにどこか・・・。カップル共通の趣味がスノボーなので、普段使っている一式を持ってきてもらい撮影の小道具に。こんな撮影は羽鳥さんがお客さんの「らしさ」を追求しているから撮れます。
また浴衣を着て手軽に撮れる撮影イベントを企画するなど、「写真屋さん」の敷居を低くすることにも取り組んでいます。記念日以外にも手軽に撮れる機会があるとお客さんからも好評です。


おやじの挑戦

羽鳥さんはとてもアグレッシブな方です。ほめられるのが苦手で照れくさいと言いつつも、変化がないこと嫌い何か新しいことをするときに感じるワクワクを求めて日々チャレンジしています。「毎日が勝負」とも。時計屋から写真屋への転身、新しい撮影方法など一から勉強しスタートすることは容易ではありません。
新たな挑戦としてニューボーン撮影を手掛けています。

 

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ニューボーン撮影は骨格が柔らかな生後2週間までの新生児の撮影で欧米では一般的ですが日本で手掛けるスタジオは多くはない。ニューボーン写真は技術取得のためスタジオスタッフは2年間の修行をおこない、道具にもこだわる特別な一枚です。骨格の勉強を積んだスタッフが赤ちゃんのペースに合わせポージングを作っていきます。この工程には2時間ほどかかるのだとか。そうして撮れた写真は二度と撮ることのできないとても神秘的です。ニューボーンフォトで取れた赤ちゃんの儚げな姿を見ると生まれた時の喜びを思い出すことができます。
素敵な親父のスピードは止まりません。
一度親父に会ってみてください。きっと貴方の本当の表情を引き出してくれるはずです。
フォトスタジオハトヤ
http://www.hatoya.info/pc/